すみか

10月28日・29日の日記

毒キノコにあたらず無事に生きております。
10月の調査進捗状況次第で来年の大会可否が決すると思い今月は集中的に調査に入っております。天候にも恵まれ雨天中止ともならなかったので調査は無難に進捗し大会は無事に開催できそうです。ミドル2本でいいなら今すぐにでも開催できます。
先日23日(月)に札幌では初雪が降りました。念のため冬タイヤに交換もしてあります。今月最後の週末調査がんばります。

10月末にもなると日暮れが早まり、夕方4時で調査は終了せざるを得ません。陽の高い午前中の1分が大事なので金に糸目をつけず高速フル課金で現場に向かいます。
それなら早起きして行けばいいじゃん? それができるならもっと真っ当な人生を歩めてるはずです・・。

お天気で紅葉がきれいです。クモの巣が顔に引っかかることも少なく、調査はいつもかくありたいものです。

顔が上手く撮れなかったけど子ギツネ?がウロチョロしてました。調査をしているとキツネなどの住みかと思われる小穴が地面に開いているのをよく見つけます。

見るからに中に何かがいそうです。手を入れたら噛みつかれそう。

好奇心に負けて中を覗いてみることにしましたが家主はお出かけ中でした。

4時半も過ぎ暗くなってきました。写真では暗さが感じられないんだけどワタクシの目が濁ってるんでしょうか? ま、人を見る目はないわな・・・。

先週書き忘れたけど帰りに北の隣町安平町にある「鶴の湯」で入浴して帰りました。そんなに広くはありませんが宿泊もできるようです。ただし車でないと行けません。ほのかに硫黄の香りがする冷鉱泉のようです。千歳でレンタカーを返す前に寄ってもそんなに遠回りにはなりません。
今日は遠回りになるけど長沼町にある「ながぬま温泉」に寄って帰りました。露天風呂の上空を新千歳空港に降り立つ飛行機が旋回していきます。ここは食塩泉。

続いて29日(日)

今週もまた台風接近とのことで本州方面の大会は毎週雨続きで災難ですね。北海道には1日遅れでやってくるので何とか天気は持ちそうですが曇り空で薄暗く今にも雨が落ちてきそうです。

ES関東主催の伊豆大島大会、台風で中止になっちゃったんですね。昨年の高丘で開催した23回大会は実は平成26年に自分も走った伊豆大島大会に刺激されて頑張る気になったものです。自分が手掛ける大会も誰かの琴線に触れるようになれればと思うけど基本ネタ発表会だからなぁ・・。

オープンエリアに久々に来てみました。深呼吸したくなるような清々しさです。ちなみに向こう端まで計測値で200m。

炭焼き窯跡。本大会ではよく使われる黒(ISOM530 目立つ人工特徴物)ではなく茶(ISOM112 穴)に統一しています。

これまたヤバい住みかを見つけてしまいました。たぶん家主のいない廃墟だと思いますが確かめる勇気はございません。

激ヤブですが、あの空間アヤしそう。怪しげ探検隊としては調査に行かずにおられません。

近づいて見に行くと底は湿地でした。このテレイン沢底の湿地帯に生えている樹木は概してこのような激ヤブが多いです。こんなの通過できるか!ということでド緑(ISOM411)表記。

4時を回り車に戻りますが、陽差しの薄暗さと紅葉の明るさ、調査画板の白さ、タブレットPCの白さの対比ですごく目が疲れました。歩いている距離は7kmぐらいのものですが思った以上に消耗します。

車を駐めた脇には「農林省」の標識がありました。ウィキペディアによると「農林水産省」に改称されたのが昭和53年7月とのことなので、この標識も半世紀経過した忘れられた遺跡なんだと思います。分岐しているこの道も、もはや6番でしか取りようがない不明瞭小径です。
ワタクシもこの地を記した記念にマーキングして帰ることにします。

帰り道にいつも気になっていることが二つあります。

きまって日曜の夕方(昨日はいなかった)、この白い犬はいつも車の往来を眺めているのです。8月の調査時から犬がいるのは気づいてましたが、恐らく捨てられたのでしょう。捨てられたんだけどいつか飼い主が迎えに来てくれると信じて車の往来を眺めてるんだと思います。ワタクシこういうの弱いんだよな・・。今日はとうとう車を駐めて犬に近寄ってみました。警戒半分、人と触れ合える喜び半分でワンワン吠えて駆け回って近くに寄って来ませんが威嚇はしてきません。
今月の初めまでここに建設現場事務所があったので、もしかするとエサを与えられて生き長らえてきたのかもしれませんが、苫小牧がいくら雪が少ないからといって南極犬じゃあるまいし住みかもなく犬一匹で冬を越せるほど甘くはありません。行く末が案じられますがどうしてあげることもできません。

もうひとつの懸念は、この道のすぐ脇の側溝で子鹿がいつも草を食べているのです。まだ体の色が黄色に染まらない茶色のままの子鹿です。この道結構トレーラやトラックの往来が多いのでいつか道路に飛び出して車と衝突しないかと心配してるのですが母鹿もちゃんと交通安全を教育しておいてほしいものです。

 

進捗率50%

10月21日(土)・22日(日)の日記

まずはネタ不発のおはなしから。

この調査日記も前回大会の日記に比べるといまいちネタ成分が薄いな・・と反省していたところであります。読み返すと植生の話とシカしか出てこない。
これではアカン・・ということで一発ネタをぶち込むべく意気込んで20日(金)深夜に札幌を出発しました。

国道36号線をひたすら南下し、道道129号へ左折する交差点の角にラブホの看板があります。電光掲示板を見ると平日宿泊3,280円なんだそうです。おひとり様で利用しても割引にはならないでしょうが安いよねといつも興味深く眺めてました。深いこと考えずに普通にお二人様で使えば激安宿じゃん・・ということで突撃取材をかねて泊まってみることにしました。

「8月第一週の利用状況はどうですか?予約できる?」「車1台に男4人で乗ってきて、4部屋シングル利用したら迷惑ですか?」などなど質問事項を考えつつ、ネタとして自分の入浴シーンも掲載するかなどなど邪なくだらないことを思い浮かべながら運転しますがダルくて眠いです。風呂入る前に寝てしまうんじゃないだろうか・・・。

新千歳空港の横を過ぎると周りは湿原か林しかなく、唯一信号とガソリンスタンドしか明かりがありません。真っ暗な路上でタヌキが轢かれてご臨終となってました。先月は国道横断したクマと車がぶつかったのだそうです。シカやクマとぶつかると下手すりゃ車全損です。
湿原沿いのお宿に向かうべく側道に入ります。道端にはキツネがいました。夏場でも真っ暗すぎて徒歩では恐ろしすぎ。この先にあるネオンがぴかぴか光るお宿に突撃です。

なんということでしょう、「満室」でした・・・。

空き部屋がないかとぐるぐる廻るも本当に満室。でも一室だけドアが開けっ放しで清掃中の雰囲気があったので一旦待避して湿原沿いの駐車場に車を駐めて30分後にまた来ます。

でも、やっぱり「満室」でした。

まさかこんな俗世間から離れた場所にあるホテルが満室になるとは思いもよらなかったのですが舐めてましたね。車が駐まってないのに利用中の表示があるところみるとワタクシと同じ考えのビジネス利用が意外とあるのかもしれませんが取材する術もありません。
深夜2時を廻って途方に暮れてしまいました。札幌に戻ったら絶対寝ツボって調査に来るわけありません。苫小牧にネカフェあったかな?悩みましたが結局眠くて力尽きてウトナイ湖そばの道の駅で車中泊になってしまいました。

体を蝕む車中泊からの朝から調査開始です。我ながらよくやるよ・・と呆れるやら。

秋晴れのよいお天気です。でも台風接近の影響か夕方から雨予報なので午前中の早い時間から調査を始められるのはありがたい・・のか?

早くから調査してるんだから昼食は車に戻って昼寝しながらタブレットPC充電のつもりでしたが、ウィンブレにはダニがいっぱいくっついていて脱いだダニウィンブレをまた着るのは嫌だな・・ということで山の中でお昼にしました。
このテレインの(調査者として)よいところは誘惑が一切ないのです。車で10分は走らせないと自販機ひとつ出てきません。よって昼食を食べに行って満腹昼寝という悪魔のサイクルにハマらずストイックに調査を続けることができるのです。

新しく制定されたド緑(激ヤブ)の取得例。

これも小さい範囲だけど激ヤブとして記載。

このテレインにはあまり多くないのですが「こぶ」の取得例です。小凹地はいっぱいあります。

一角にきのこが生えてました。きのこは詳しくないのですがしめじ茸のようないい香りがします。自宅に帰ってからwebで調べても何という名前のきのこなのかわかりませんが、毒キノコではなさそう?香りはいいので食してみることにします。これで食中毒になったらネタ不発も挽回ですね・・。(サービス画像)

3時近くに雨が降ってきてしまい、くたびれ果てたので帰ることにします。ダニだらけのウィンブレは自宅近くのコインランドリーで10分100円の乾燥機に入れて熱殺菌します。繊維に食い込んでいる細かなダニも死滅してきれいになります。それでもびっしりついたダニを見ちゃうとなんかいつも体が痒いような錯覚に陥るんですがこれも職業病なんですかね?

 

続いて22日(日)

さすがに体がしんどくて寝坊しました。
高速フル課金して現地に行きますがそれでも調査開始は正午からです。3時間の調査を目標に入林します。今日はいつ雨が降ってもおかしくないような曇り空です。

日高自動車道のすぐとなりの4番道。降雪前にどこまで調査範囲を広げることができるだろう?

写真ではうまく伝わりませんが、「乾いたみぞ」がやたらに多い斜面です。最小寸法を考えるとかなり省略せざるを得ません。調査してるとコントロール置いてみたい気分にはなるんだけどね。

今月中に仕上げることをノルマとしていた範囲はほぼほぼ完了することができました。これで調査進捗率50%ぐらいかな? もう1人の調査者松本君はどこまで完了しているかによってもう少し進捗率はアップします。

今日は衆議院議員選挙投票日でした。調査帰りに中学校に寄って投票してからコインランドリーに向かいます。北海道協会の堀井会長も無事激戦を制することができてよかったです。
堀井さんの選挙区は当地苫小牧・室蘭といった胆振・日高地方なので札幌に住んでるワタクシの清き1票は全く貢献できないのですが、わざわざ道協会の総会に顔を出してくれたりと結構マメなお人柄だったりします。前回同様クラブ大会の名誉大会長として名前を使わせてもらえないか事務所にまたお願いしてみることにします。

ダニ

10月14日(土)・15日(日)の日記

今週も気合いを入れて調査に行きますよ。

毎日のように天気予報が変わりますが、雨予報も晴れ予報に変わり心置きなく高速に乗って調査に向かいます。全区間高速を使えば自宅から現場まで小1時間で到着できるのはありがたいことです。

すっかり紅葉の季節となり、ヤブ蚊の襲撃をうけることもなくなりました。

これは黒✖表記になるでしょうね。何十年放置されてるんだろう?

この下草、目線より高いからハッチじゃないんだよな。Cで取るべきかDで取るべきか? コンパス直進は可能だけど、前が満足に見えずにかき分けかき分けで進むんだからやっぱり走行度20%以下のD表記だろうな。

今大会はISOM2017基準で調査・作図を進めています。走行可能度は4段階から5段階に改定となり走行可能度20%以下の「410 通行困難」(俗にいうDヤブ ベタ緑)より更に下位に走行可能度10%未満の「411 通行不能」という表記が増えました。調査者としては410は「ヤブいけど行けないことはない。ルート選択の余地はある」、411は「ルートとして選択するにはヤブすぎるのでやめた方がよい」というメッセージとして表記することとします。このことはプログラム上の競技情報でも明記します。

 

続いて16日(日) 今日もいい天気。

朝気分良く車に乗り込んだらダニがお出迎えしてくれました。激萎えです。
仕事で車に乗っていても突然クモが目前にツーとぶら下がってきたり、知らないうちに後部座席やトランクにクモの巣が張っていたりというのはオリエン車あるあるです。

そういえば、北大のN嬢はダニと同棲しているという噂を聞いたことがあります。島松沢を駆け巡った結果ダニを連れて帰って同棲中なのか、それともロクデナシを囲っているのかは知りませんけど、そういうネタにまみれた人材を札幌OLCでは歓迎します。フロント会議でも来年のドラフト指名候補に入れておきます。札幌OLCはポスティング移籍も認めてますからいずれ道外や国外に挑戦したい人も安心して入会してくださいね。

3時も過ぎて集中力が落ちてくる頃、尾根の向こうに前に見たようなサイロを見つけました。一瞬何が何だかわからなくなります。全く違う場所にいるはずなのに9月16日の日記に出てくる廃屋と同じ風景です。
こんなところにも人が住んでいたんだ・・。驚きと複雑な気分に見舞われます。

ドラクエの第1作目に出てくるドムドーラという廃墟の町を思い出しました。調査といっても「ゆきのふじいさん」が隠した「ロトのよろい」を探しに来たわけではありませんが、いきなり「あくまのきし」とかエンカウントしたりしませんよね。やくそう持ってないんだからすぐ死んじゃうよ・・。

自宅に戻った後webで少し調べてみました。開拓でこの地に入植した酪農家も苫東工業団地の開発を機に昭和46年に離農してこの地を去ったのだそうです。この廃墟は46年の月日が経っているのでしょう。今もある付近の採草地がその当時の開拓によるもの、廃道と化している5番でとるかどうか首をひねったあの道も、その昔は主要道であったことが昭和30年代の国土地理院地図アーカイブを眺めるとわかります。この生い茂ったDヤブもその昔は畑や放牧地で牛がのどかに草を食んでいたのかと思うと流れ過ぎ去った年月に胸が熱くなります。

この地図の磁北偏差をとるのに参照した三等三角点の基準点名は「松田牧場」といいますが、おそらく明治時代に最初に入植した先人に敬意を表して名付けられたのでしょう。

4時になると日暮れが迫るので車に戻ります。来週からは手袋着用になるかもしれないな・・と肌寒さを感じながら車に戻りウィンブレを脱ぎます。

ウィンブレの裾や靴紐を見るとびっしり細かいダニが付いています。土埃かなと思って指先で突くと動いて目眩がします。ダニ車になるのは勘弁してもらいたいのでビニール袋にウィンブレと靴を入れて途中のコインランドリーで洗濯・乾燥して帰りました。自分が原因不明の病気で天に召されたら間違いなくダニのせいです・・・。

0泊3日オリエン紀行

10月7日(土)のおはなし

10月最初の調査は雨降りでした。降雪前の10月・11月である程度調査に目途をつけないとロングの大会は開催できません。少しぐらいの雨ならムチ打って山に入ることにします。この3連休はオリエン三昧の予定です。


針葉樹林帯はこのように下草が生えて走行可能度がBorCといったところですが、10月に入り葉が萎れてきました。8月の真夏を想定して走行可能度を当て嵌めていきます。若干辛めに取らざるを得ないです。


写真ではわかりにくいけど炭焼き窯跡。テレインの高低差もこの写真が示しています。等高線2本分。


真夏でもこの程度なのでクマザサ地帯も爽やかに駆け抜けられるはず。

雨がしとしと降る中、夕暮れとなり駐めてあったチャリを拾って車に戻ります。その後、5時間下道を自走して函館港に車を駐車してチャリを下ろし、深夜2時発のフェリーにチャリだけ乗せて青森へ向かいました。それにしても函館は遠い・・。
青い森2daysのミドルに日帰り参加すべく青森港から五所川原までチャリを漕ぎますが、バックパックの荷物がやたらに重くケツにサドルが食い込みます。
大会成績は・・お察しください。久々に現在地ロストしました・・・とほほ。

 

10月9日(月) の日記

青森港発17:05のフェリーで函館港までチャリで戻ってきて車に積んで温泉銭湯に行ってから登別に向けて深夜車を走らせますが、長万部の外れで力尽きて寝てしまいました。2時間ほどの仮眠のつもりがしっかり朝まで爆睡。登別市民大会に出走しオリエン渡世の義理を果たします。

午後からまた調査開始です。チャリ下ろすの面倒くさいので(ケツが痛いので)歩いて調査続行します。

わかりやすい植生界。(左 広葉樹林  右 針葉樹林)

2時間くらいしか調査できなかったけど秋晴れの爽やかな調査でした。青森で大会番宣してきましたが、10月中にこの区画を終えられるかどうかが開催可否の判断だと思ってます。週末が天気に恵まれることを願うばかりです。