2017年初調査開始

4月8日・9日の日記

4月8日(土)

厳しかった冬も終わりを迎え、4月に入り札幌も積雪がゼロになりました。
雪融けを心待ちにしながらライブカメラをチェックしていましたが、テレイン内はもう雪が消えて大丈夫そう。早速現場入りしてみることにしました。
8日(土)は風が強くて寒い1日。午前中所用を済ませて午後から気になっていた別地区の0次調査に入ったのです。

うーん、ダメとは言わないけど期待したほどではないな。あえて今ここを調査する必要はないので今回はボツ。

続いて9日(日)

今日は日差しもいい感じで暖かくなりそう。昼前には現地入りして降雪前の続きの場所へ5ヶ月ぶりにやって来ました。

ここは放棄された牧草地。なぜかここだけ雪が残っている。オープンというかラフオープンというか、夏場になると下草がうざくて結構走りにくいので、今のうちに周囲の縁を歩いてGPSでラインを取ります。

いわゆる鹿害。エサのない冬場に鹿が広葉樹の表皮を食べてしまい、表皮が丸裸にされた木はいずれ枯死してしまうのです。

オープンと可能度C縦ハッチ(ワタクシはC’と勝手に呼んでいる)の境界。写真右奥はさすがに通行困難Dで取らざるを得ない。

やっとオープンを取り終わって森林エリアの調査。どういう訳かこのテレインは「乾いたみぞ(ISOM 108)」がやたらに多くて、それも細かく分岐しているものだから取得にうんざりします。細かい分岐はISOM 108のドットで表現すると点の集合体となってしまい、分岐だか何だかわからなくなってしまいます。調査者目線で見るとこまめに取得してコントロールを置きたくなるんですが競技者目線では単純化した見易い表記が良くて、コントロールを置くべきではないんでしょうな。

4時半まで調査してたらタブレットPCの電源が枯渇してしまいました。集中力も切れていい加減嫌になってきたので散歩気分で道路挟んだ反対側の調査区域外の山も見に行くことにします。今手掛けているのはロングディスタンス競技の山でミドルのテレインをどうしようか考えているところなんですが果たして候補地となるのか、それ以上に調査範囲を広げてクビを締めることにならないものか・・・。
小一時間ほっつき歩いたんですが点状特徴物が乏しく、コントロールを置くとすれば比較的浅めの沢に置くことが多くなる印象。風景変化が乏しいので大陸的と言えば聞こえはいいけど、ひたすらコンパス直進を要求されて一発はずして現在地ロストに陥ると結構絶望的・・・。

帰宅してGPSデータをまとめると今日の移動距離は10.5kmでした。にも関わらずDEMデータから見る登距離はたったの65m・・・。驚愕の真っ平らテレインです。雨が降らなければまた来週。

 

光とキツネと影

10月8日・9日と青森県八戸市に渡り、青い森2daysのコントローラとしてお手伝いに行って参りました。ワタクシごときがコントローラなんて片腹痛いのですが、7月の大会のバーター取引というかオリエン渡世の義理と仁義というか、田中徹さんの恩義に背くわけにはいきません。苫小牧から夜行便のフェリーで行くと朝に着いて1日を有効に使えるんですね。北大生の足でもあった「急行はまなす」なき今、お得で効率的に青森に行ける貴重の足となってしまったのか往復とも船内ほぼ満員でした。
コントローラとしては大して役には立たなかったですが一応働いてきました。それにしても青森の人はよく酒飲むね。大会前夜に酒盛りできるくらい余裕の運営ということで勉強させてもらう部分が多かったです。

青森から刺激を受けて気持ちを新たに10月15日と16日の調査日記です。

収穫の終わったオープンと独立樹。とにかくオープンが広すぎ。気持ちの良い秋空です。

別のオープンに移るとキツネの兄弟がこちらを覗っていました。
ワタクシ人間だけでなくキツネにも警戒されているんですね。

うふふふふ。捕まえてごらんなさいよ。。捕まるのはアナタよ。

ここ苫東工業団地は広大な敷地を有しており、工場だけでなく太陽光発電所の敷設が数多くされています。

「目の付けどころが札幌OLCシャープでしょ」ってやつですな。

苫小牧は冬でもそんなに雪積もらないから太陽光発電の適地なんですね。

翌16日も同じオープンに来ました。

この写真を見ても平らな地形だとわかります。山武より真っ平らだよ。

あ、すみません。すぐ失礼しますからおかまいなく・・。

ソフトバンクとのクライマックス最終戦をラジオで聞いてますが大谷選手の165kmを聞いて盛り上がってしまって調査なんてやってられなくなりました。札幌ドームに行けばよかった-。後悔先に立たずです。

車に戻りました。ファイターズ日本シリーズ進出を決めて気分よくドライブして帰ることにします。よし、海に行こう。

新日本海フェリーが発着する厚真にある苫小牧東港にやってきましたが、この時間はフェリーの停泊がなくみんな釣りをしていました。

港のはずれに来るとキツネが物欲しげに寄ってきました。
ごめんね。ワタクシもオリエン破産してしまってから食べるものにも事欠いてアンタに分けてあげられるだけの食料はないのよ。

フェリー乗り場にやって来るということは観光客からエサを与えられているということなんでしょうね。警戒心強いはずのキタキツネがこんな近くに寄ってくればペット感覚で食べ物をあげたくなる気分にもなります。でもその影では人間依存してしまったキツネが自力でエサを捕れず冬を越せず餓死する運命という現実があります。「自然と共生するスポーツ オリエンテーリング」に携わる者としてはキツネ可愛さにエサを与えるわけにはいかないのです。

日陰街道一直線のワタクシも自力でエサを確保してかないと冬越せないな・・。

 

2年後への期待

第23回札幌オリエンテーリングクラブ大会が終了してまもなく1ヶ月。参加いただいた皆さま、運営に協力いただいた皆さまには改めて感謝申し上げます。札幌OLCは弱小クラブだけど「人と場所と時期」を見誤らなければ、あれだけの大会と満足を全国のオリエンティアに提供できるんだという自信に繋がりました。
しかし残務処理の会計決算がどうしても合いません。いい加減立替金回収しないとオリエン破産で路頭に迷ってしまいます。「ぼく、オリエンで優勝したよ」 お盆を前に花も買えず墓前に合わせる顔がありません。「最近のこと」は伝えられませんね。

そんな時は現実逃避。夜逃げ・・、いや夜を待たずに朝から逃げることにします。

本日、航空自衛隊千歳基地航空祭。ブルーインパルスの戦隊飛行を目当てに千歳の町は大渋滞。極力迂回して苫小牧に向かいますが、高規格道路肩にまで見学の迷惑駐車。

実は第23回大会の高丘へ調査に入る前の平成25年から目を付けていて何回か道のライン取りだけしていた苫東工業団地の森の下見に向かっているのです。真夏の8月第一週、どんな植生状況なのかチェックしようという目論見。まだ前回大会の疲れも癒えていないのに我ながら懲りないヤツですな。

新千歳空港から道なりに行くと車で20分ほどで到着。空港から近いんだけど如何せん工業団地なもんだから会場と公共アクセスに難ありなんだよね。だから第23回大会は高丘にしたのです。

展望台へ向かう並木道。趣がありますな。

このテレインの最高地点となる苫東展望台。標高37m!! このテレインは基本5mコンタ2本しか使わないほぼ真っ平らの林。補助コン多用しないと細かい尾根沢が表現できません。植生さえ良ければ真夏の大会としては最高なテレインです。

ハァ、ハァ、ハァ・・・。興奮で鼻血が出そう。今日は8月7日ですからね。真夏ですよ。気温は25度くらいかな? 植生最高じゃん。

小凹地。 はぁ、はぁ、はぁ・・・。穴も白くてきれい最高。(変態かよ)
もう決めた。絶対ここで大会やる~。

畑は皆無ですがオープンは多いです。でも、牧場ではないので菅平高原とは雰囲気が違うんだな。真夏なんだけど牧草ロールを見ると秋の訪れが近いことを予感させます。北海道の短い夏です。

ロングディスタンスで使うとしてこのテレインは広いので縮尺10,000だとA4には入りきらない。会場になる建物もないし克服すべき課題はいっぱいあるんだけど、真夏でこんなに植生が良くて平らなテレインは日本にはそうないでしょう。大陸的な雰囲気でコンパス直進とスピードが求められます。

再来年(2018年)の7月か8月の開催を目指して2年間調査頑張ろう。そんな思いを新たに期待に胸を膨らませて帰路に就きました。

あ、でも会計早くまとめないと調査に行くガソリン買うカネないや・・。