すみか その後

11月5日(日)の日記

ある程度調査の進捗も計算がたったので8月第一週の開催に向けて渉外活動も始めていくことにします。11月はあまり調査に入れないのですが降雪前のラストスパートだと思って苫小牧に向かいます。

せっかく高速に乗ったのに頭をパトカーで抑えられてしまい先に進めません。なんと路上に「人進入」なんだそうです。シカ進入はよく聞くんですがなぜに人間が進入するんでしょう?
そういえば、昭和50年代の道央道がまだ北広島と千歳の間しか通ってなかった高速道路が珍しかった頃、某大学オリエン部の新入生は高速道路の意味合いを理解しておらず柵を乗り越えてショートカットしちゃったなんて恐ろしい話を聞いたことがあります。

今日は新千歳空港インターで降りて現場に向かうことにします。

一週間ぶりですが冬に向けて一段と季節が進みました。秋と呼べるのは今日が最後かも知れません。札幌と比べれば南国苫小牧は暖かいですが、それでも手袋着用で入林することにします。

先週の続きですが、またもやヤバい住みかを見つけてしまいました。今日は勇気を出して住みかに突撃訪問することにします。

空き家でよかったです。

天気もいいし、車に戻る(昼寝する)時間が勿体ないので切り株をテーブルにして昼ご飯にしました。ボトルにお湯を入れてきて山の中でも暖かいものを食べられるのはありがたいです。

開拓時代からの牧草採草地なんでしょうけど、種をまいて牧草を育てなくなるとあっという間に荒れ地化してしまうみたいですね。よくてCハッチ下手すりゃDヤブになってしまいます。

写真ではわかりにくいのですが、乾いたみぞの延長にある深い穴。深さ3mはありますね。みぞを見つけちゃったけど、みぞの取得は手間暇かかるのでまた今度にします。4時廻ったので暗くなる前に車に戻ります。

先週の犬、今日もいるのかな(午前中はいなかった)? と思って建設現場跡地に行くとやっぱりいなかったのでホッとしたような、可哀想なことになったのかと思い帰ろうとしたら

なんと飛び跳ねて姿を現しました。無事生き延びていたようです。しっぽを振って喜んでいるように見えますが、警戒しているのかすぐそばまでには寄ってきません。

先週も見た気もしますが、一角に廃材みたいなものがあったので寄ってみてみました。

なんと仮設の犬小屋でした。きっとお心のある方が不憫に思って世話をしているのでしょう。小屋の中にはドッグフードがお椀一杯に盛られていました。雪が降る前に飼育環境が整った場所で暮らせるようになれればと思います。

今度調査に来られるのは月末なんですが、きっと冬になっているでしょう。

 

すみか

10月28日・29日の日記

毒キノコにあたらず無事に生きております。
10月の調査進捗状況次第で来年の大会可否が決すると思い今月は集中的に調査に入っております。天候にも恵まれ雨天中止ともならなかったので調査は無難に進捗し大会は無事に開催できそうです。ミドル2本でいいなら今すぐにでも開催できます。
先日23日(月)に札幌では初雪が降りました。念のため冬タイヤに交換もしてあります。今月最後の週末調査がんばります。

10月末にもなると日暮れが早まり、夕方4時で調査は終了せざるを得ません。陽の高い午前中の1分が大事なので金に糸目をつけず高速フル課金で現場に向かいます。
それなら早起きして行けばいいじゃん? それができるならもっと真っ当な人生を歩めてるはずです・・。

お天気で紅葉がきれいです。クモの巣が顔に引っかかることも少なく、調査はいつもかくありたいものです。

顔が上手く撮れなかったけど子ギツネ?がウロチョロしてました。調査をしているとキツネなどの住みかと思われる小穴が地面に開いているのをよく見つけます。

見るからに中に何かがいそうです。手を入れたら噛みつかれそう。

好奇心に負けて中を覗いてみることにしましたが家主はお出かけ中でした。

4時半も過ぎ暗くなってきました。写真では暗さが感じられないんだけどワタクシの目が濁ってるんでしょうか? ま、人を見る目はないわな・・・。

先週書き忘れたけど帰りに北の隣町安平町にある「鶴の湯」で入浴して帰りました。そんなに広くはありませんが宿泊もできるようです。ただし車でないと行けません。ほのかに硫黄の香りがする冷鉱泉のようです。千歳でレンタカーを返す前に寄ってもそんなに遠回りにはなりません。
今日は遠回りになるけど長沼町にある「ながぬま温泉」に寄って帰りました。露天風呂の上空を新千歳空港に降り立つ飛行機が旋回していきます。ここは食塩泉。

続いて29日(日)

今週もまた台風接近とのことで本州方面の大会は毎週雨続きで災難ですね。北海道には1日遅れでやってくるので何とか天気は持ちそうですが曇り空で薄暗く今にも雨が落ちてきそうです。

ES関東主催の伊豆大島大会、台風で中止になっちゃったんですね。昨年の高丘で開催した23回大会は実は平成26年に自分も走った伊豆大島大会に刺激されて頑張る気になったものです。自分が手掛ける大会も誰かの琴線に触れるようになれればと思うけど基本ネタ発表会だからなぁ・・。

オープンエリアに久々に来てみました。深呼吸したくなるような清々しさです。ちなみに向こう端まで計測値で200m。

炭焼き窯跡。本大会ではよく使われる黒(ISOM530 目立つ人工特徴物)ではなく茶(ISOM112 穴)に統一しています。

これまたヤバい住みかを見つけてしまいました。たぶん家主のいない廃墟だと思いますが確かめる勇気はございません。

激ヤブですが、あの空間アヤしそう。怪しげ探検隊としては調査に行かずにおられません。

近づいて見に行くと底は湿地でした。このテレイン沢底の湿地帯に生えている樹木は概してこのような激ヤブが多いです。こんなの通過できるか!ということでド緑(ISOM411)表記。

4時を回り車に戻りますが、陽差しの薄暗さと紅葉の明るさ、調査画板の白さ、タブレットPCの白さの対比ですごく目が疲れました。歩いている距離は7kmぐらいのものですが思った以上に消耗します。

車を駐めた脇には「農林省」の標識がありました。ウィキペディアによると「農林水産省」に改称されたのが昭和53年7月とのことなので、この標識も半世紀経過した忘れられた遺跡なんだと思います。分岐しているこの道も、もはや6番でしか取りようがない不明瞭小径です。
ワタクシもこの地を記した記念にマーキングして帰ることにします。

帰り道にいつも気になっていることが二つあります。

きまって日曜の夕方(昨日はいなかった)、この白い犬はいつも車の往来を眺めているのです。8月の調査時から犬がいるのは気づいてましたが、恐らく捨てられたのでしょう。捨てられたんだけどいつか飼い主が迎えに来てくれると信じて車の往来を眺めてるんだと思います。ワタクシこういうの弱いんだよな・・。今日はとうとう車を駐めて犬に近寄ってみました。警戒半分、人と触れ合える喜び半分でワンワン吠えて駆け回って近くに寄って来ませんが威嚇はしてきません。
今月の初めまでここに建設現場事務所があったので、もしかするとエサを与えられて生き長らえてきたのかもしれませんが、苫小牧がいくら雪が少ないからといって南極犬じゃあるまいし住みかもなく犬一匹で冬を越せるほど甘くはありません。行く末が案じられますがどうしてあげることもできません。

もうひとつの懸念は、この道のすぐ脇の側溝で子鹿がいつも草を食べているのです。まだ体の色が黄色に染まらない茶色のままの子鹿です。この道結構トレーラやトラックの往来が多いのでいつか道路に飛び出して車と衝突しないかと心配してるのですが母鹿もちゃんと交通安全を教育しておいてほしいものです。

 

進捗率50%

10月21日(土)・22日(日)の日記

まずはネタ不発のおはなしから。

この調査日記も前回大会の日記に比べるといまいちネタ成分が薄いな・・と反省していたところであります。読み返すと植生の話とシカしか出てこない。
これではアカン・・ということで一発ネタをぶち込むべく意気込んで20日(金)深夜に札幌を出発しました。

国道36号線をひたすら南下し、道道129号へ左折する交差点の角にラブホの看板があります。電光掲示板を見ると平日宿泊3,280円なんだそうです。おひとり様で利用しても割引にはならないでしょうが安いよねといつも興味深く眺めてました。深いこと考えずに普通にお二人様で使えば激安宿じゃん・・ということで突撃取材をかねて泊まってみることにしました。

「8月第一週の利用状況はどうですか?予約できる?」「車1台に男4人で乗ってきて、4部屋シングル利用したら迷惑ですか?」などなど質問事項を考えつつ、ネタとして自分の入浴シーンも掲載するかなどなど邪なくだらないことを思い浮かべながら運転しますがダルくて眠いです。風呂入る前に寝てしまうんじゃないだろうか・・・。

新千歳空港の横を過ぎると周りは湿原か林しかなく、唯一信号とガソリンスタンドしか明かりがありません。真っ暗な路上でタヌキが轢かれてご臨終となってました。先月は国道横断したクマと車がぶつかったのだそうです。シカやクマとぶつかると下手すりゃ車全損です。
湿原沿いのお宿に向かうべく側道に入ります。道端にはキツネがいました。夏場でも真っ暗すぎて徒歩では恐ろしすぎ。この先にあるネオンがぴかぴか光るお宿に突撃です。

なんということでしょう、「満室」でした・・・。

空き部屋がないかとぐるぐる廻るも本当に満室。でも一室だけドアが開けっ放しで清掃中の雰囲気があったので一旦待避して湿原沿いの駐車場に車を駐めて30分後にまた来ます。

でも、やっぱり「満室」でした。

まさかこんな俗世間から離れた場所にあるホテルが満室になるとは思いもよらなかったのですが舐めてましたね。車が駐まってないのに利用中の表示があるところみるとワタクシと同じ考えのビジネス利用が意外とあるのかもしれませんが取材する術もありません。
深夜2時を廻って途方に暮れてしまいました。札幌に戻ったら絶対寝ツボって調査に来るわけありません。苫小牧にネカフェあったかな?悩みましたが結局眠くて力尽きてウトナイ湖そばの道の駅で車中泊になってしまいました。

体を蝕む車中泊からの朝から調査開始です。我ながらよくやるよ・・と呆れるやら。

秋晴れのよいお天気です。でも台風接近の影響か夕方から雨予報なので午前中の早い時間から調査を始められるのはありがたい・・のか?

早くから調査してるんだから昼食は車に戻って昼寝しながらタブレットPC充電のつもりでしたが、ウィンブレにはダニがいっぱいくっついていて脱いだダニウィンブレをまた着るのは嫌だな・・ということで山の中でお昼にしました。
このテレインの(調査者として)よいところは誘惑が一切ないのです。車で10分は走らせないと自販機ひとつ出てきません。よって昼食を食べに行って満腹昼寝という悪魔のサイクルにハマらずストイックに調査を続けることができるのです。

新しく制定されたド緑(激ヤブ)の取得例。

これも小さい範囲だけど激ヤブとして記載。

このテレインにはあまり多くないのですが「こぶ」の取得例です。小凹地はいっぱいあります。

一角にきのこが生えてました。きのこは詳しくないのですがしめじ茸のようないい香りがします。自宅に帰ってからwebで調べても何という名前のきのこなのかわかりませんが、毒キノコではなさそう?香りはいいので食してみることにします。これで食中毒になったらネタ不発も挽回ですね・・。(サービス画像)

3時近くに雨が降ってきてしまい、くたびれ果てたので帰ることにします。ダニだらけのウィンブレは自宅近くのコインランドリーで10分100円の乾燥機に入れて熱殺菌します。繊維に食い込んでいる細かなダニも死滅してきれいになります。それでもびっしりついたダニを見ちゃうとなんかいつも体が痒いような錯覚に陥るんですがこれも職業病なんですかね?

 

続いて22日(日)

さすがに体がしんどくて寝坊しました。
高速フル課金して現地に行きますがそれでも調査開始は正午からです。3時間の調査を目標に入林します。今日はいつ雨が降ってもおかしくないような曇り空です。

日高自動車道のすぐとなりの4番道。降雪前にどこまで調査範囲を広げることができるだろう?

写真ではうまく伝わりませんが、「乾いたみぞ」がやたらに多い斜面です。最小寸法を考えるとかなり省略せざるを得ません。調査してるとコントロール置いてみたい気分にはなるんだけどね。

今月中に仕上げることをノルマとしていた範囲はほぼほぼ完了することができました。これで調査進捗率50%ぐらいかな? もう1人の調査者松本君はどこまで完了しているかによってもう少し進捗率はアップします。

今日は衆議院議員選挙投票日でした。調査帰りに中学校に寄って投票してからコインランドリーに向かいます。北海道協会の堀井会長も無事激戦を制することができてよかったです。
堀井さんの選挙区は当地苫小牧・室蘭といった胆振・日高地方なので札幌に住んでるワタクシの清き1票は全く貢献できないのですが、わざわざ道協会の総会に顔を出してくれたりと結構マメなお人柄だったりします。前回同様クラブ大会の名誉大会長として名前を使わせてもらえないか事務所にまたお願いしてみることにします。

ダニ

10月14日(土)・15日(日)の日記

今週も気合いを入れて調査に行きますよ。

毎日のように天気予報が変わりますが、雨予報も晴れ予報に変わり心置きなく高速に乗って調査に向かいます。全区間高速を使えば自宅から現場まで小1時間で到着できるのはありがたいことです。

すっかり紅葉の季節となり、ヤブ蚊の襲撃をうけることもなくなりました。

これは黒✖表記になるでしょうね。何十年放置されてるんだろう?

この下草、目線より高いからハッチじゃないんだよな。Cで取るべきかDで取るべきか? コンパス直進は可能だけど、前が満足に見えずにかき分けかき分けで進むんだからやっぱり走行度20%以下のD表記だろうな。

今大会はISOM2017基準で調査・作図を進めています。走行可能度は4段階から5段階に改定となり走行可能度20%以下の「410 通行困難」(俗にいうDヤブ ベタ緑)より更に下位に走行可能度10%未満の「411 通行不能」という表記が増えました。調査者としては410は「ヤブいけど行けないことはない。ルート選択の余地はある」、411は「ルートとして選択するにはヤブすぎるのでやめた方がよい」というメッセージとして表記することとします。このことはプログラム上の競技情報でも明記します。

 

続いて16日(日) 今日もいい天気。

朝気分良く車に乗り込んだらダニがお出迎えしてくれました。激萎えです。
仕事で車に乗っていても突然クモが目前にツーとぶら下がってきたり、知らないうちに後部座席やトランクにクモの巣が張っていたりというのはオリエン車あるあるです。

そういえば、北大のN嬢はダニと同棲しているという噂を聞いたことがあります。島松沢を駆け巡った結果ダニを連れて帰って同棲中なのか、それともロクデナシを囲っているのかは知りませんけど、そういうネタにまみれた人材を札幌OLCでは歓迎します。フロント会議でも来年のドラフト指名候補に入れておきます。札幌OLCはポスティング移籍も認めてますからいずれ道外や国外に挑戦したい人も安心して入会してくださいね。

3時も過ぎて集中力が落ちてくる頃、尾根の向こうに前に見たようなサイロを見つけました。一瞬何が何だかわからなくなります。全く違う場所にいるはずなのに9月16日の日記に出てくる廃屋と同じ風景です。
こんなところにも人が住んでいたんだ・・。驚きと複雑な気分に見舞われます。

ドラクエの第1作目に出てくるドムドーラという廃墟の町を思い出しました。調査といっても「ゆきのふじいさん」が隠した「ロトのよろい」を探しに来たわけではありませんが、いきなり「あくまのきし」とかエンカウントしたりしませんよね。やくそう持ってないんだからすぐ死んじゃうよ・・。

自宅に戻った後webで少し調べてみました。開拓でこの地に入植した酪農家も苫東工業団地の開発を機に昭和46年に離農してこの地を去ったのだそうです。この廃墟は46年の月日が経っているのでしょう。今もある付近の採草地がその当時の開拓によるもの、廃道と化している5番でとるかどうか首をひねったあの道も、その昔は主要道であったことが昭和30年代の国土地理院地図アーカイブを眺めるとわかります。この生い茂ったDヤブもその昔は畑や放牧地で牛がのどかに草を食んでいたのかと思うと流れ過ぎ去った年月に胸が熱くなります。

この地図の磁北偏差をとるのに参照した三等三角点の基準点名は「松田牧場」といいますが、おそらく明治時代に最初に入植した先人に敬意を表して名付けられたのでしょう。

4時になると日暮れが迫るので車に戻ります。来週からは手袋着用になるかもしれないな・・と肌寒さを感じながら車に戻りウィンブレを脱ぎます。

ウィンブレの裾や靴紐を見るとびっしり細かいダニが付いています。土埃かなと思って指先で突くと動いて目眩がします。ダニ車になるのは勘弁してもらいたいのでビニール袋にウィンブレと靴を入れて途中のコインランドリーで洗濯・乾燥して帰りました。自分が原因不明の病気で天に召されたら間違いなくダニのせいです・・・。

0泊3日オリエン紀行

10月7日(土)のおはなし

10月最初の調査は雨降りでした。降雪前の10月・11月である程度調査に目途をつけないとロングの大会は開催できません。少しぐらいの雨ならムチ打って山に入ることにします。この3連休はオリエン三昧の予定です。


針葉樹林帯はこのように下草が生えて走行可能度がBorCといったところですが、10月に入り葉が萎れてきました。8月の真夏を想定して走行可能度を当て嵌めていきます。若干辛めに取らざるを得ないです。


写真ではわかりにくいけど炭焼き窯跡。テレインの高低差もこの写真が示しています。等高線2本分。


真夏でもこの程度なのでクマザサ地帯も爽やかに駆け抜けられるはず。

雨がしとしと降る中、夕暮れとなり駐めてあったチャリを拾って車に戻ります。その後、5時間下道を自走して函館港に車を駐車してチャリを下ろし、深夜2時発のフェリーにチャリだけ乗せて青森へ向かいました。それにしても函館は遠い・・。
青い森2daysのミドルに日帰り参加すべく青森港から五所川原までチャリを漕ぎますが、バックパックの荷物がやたらに重くケツにサドルが食い込みます。
大会成績は・・お察しください。久々に現在地ロストしました・・・とほほ。

 

10月9日(月) の日記

青森港発17:05のフェリーで函館港までチャリで戻ってきて車に積んで温泉銭湯に行ってから登別に向けて深夜車を走らせますが、長万部の外れで力尽きて寝てしまいました。2時間ほどの仮眠のつもりがしっかり朝まで爆睡。登別市民大会に出走しオリエン渡世の義理を果たします。

午後からまた調査開始です。チャリ下ろすの面倒くさいので(ケツが痛いので)歩いて調査続行します。

わかりやすい植生界。(左 広葉樹林  右 針葉樹林)

2時間くらいしか調査できなかったけど秋晴れの爽やかな調査でした。青森で大会番宣してきましたが、10月中にこの区画を終えられるかどうかが開催可否の判断だと思ってます。週末が天気に恵まれることを願うばかりです。

開拓の痕跡

9月16日(土)の日記

先週の続きです。今月来ることができるのはこの3連休だけなので、何とか進捗させたいけど台風が接近してきてるので18日(月)は無理そう。
今日は千歳空港経由で現地に行くことにしてみました。3連休初日で空港内混雑と道路情報案内にも表示されています。

これ、飛行機に乗り遅れるやつですね。駐車場も混雑してるけど保安検査場の混雑どうにかしてもらいたいです。先月も朝8時の便に乗るため7時に保安検査場に着いたら30分以上も行列に並ぶ羽目にあいました。

これまた御一統様勢揃いで・・。今日は法事か何かですか?
鹿の群れは親子連れが目立つけど、角が生えているオス鹿はいないんですね。
家庭を省みないオス鹿。ワタクシも身につまされます・・。

廃屋を見つけました。何でこんな沢の中で生活していたのだろう? 原図には道が表記されてますがこの時期潰れてしまっていて外部との繋がりの痕跡は見当たりません。

サイロがあるということは酪農だったんでしょうけど、どうしてこんな寂しい沢底で生活しなければならなかったのかと思うと悲しい気分になりました。廃墟を見ると離農して20年は経過していると思われます。

寂しさに追い打ちを掛けるように雨が降ってきました。Yahoo天気予報のウソつき。予定狂った・・。

続いて17日(日)

今日は昼から北海道協会大会があります。実はこの調査地域の北方隣接です。スタートが12時ちょうどなので、朝から調査に来て合間に出走してフィニッシュ後また調査に来る予定です。

シカ道と6番の道の交点。シカ道の方が明瞭です。5番小径で記載するべきかどうか悩みます。(青線:シカ道 赤線:不明瞭小径)

たぶん11月になれば落葉し下草も枯れて6番の不明瞭小径も4番の小道にランクアップするのだと思います。一方現時点で明瞭なシカ道は来年春の雪融け後には跡形もなく無くなっていると思われます。やっぱりシカ道は記載するべきでないと思いますが地図にないシカ道を上手く使えれば明らかに走行度に違いがでます。運不運の許容難しいです。

かったるいけど走り終わった後にまた調査に入りました。調査の気力もガタ落ちでキノコの写真しか撮ってませんでした。細かい植生調査をやってると頭が痛くなってきます。頭痛薬を飲み帰宅の途に就きますが眠すぎて途中で力尽きて仮眠して帰りました。体力落ちてるな・・と年齢を実感します。

18日(月・祝)は台風直撃で休み。計画の半分も進捗しなかった。まずいなー。

湿楽園(鹿)

9月9日(土)・10日(日)の日記

今週末は日高方面へ労役に出向きます。作業は土曜午後から現地集合なので、2時間でも調査ができれば御の字ということで朝から途上にあるテレインに寄り道して入林することにします。

なんでも太陽表面の強い爆発(太陽フレア)でGPSの受信精度に乱れがでる恐れあり、なんてニュースで報じられてますが大丈夫なんでしょうか? ワタクシ根本的には調査ヘタクソで原図とGPSの精度にオンブにダッコなんだから頼みますよ・・。
調査範囲が広大で本当に調査・作図間に合うんだろうかと不安にもなりますが、このテレインは等高線の本数が圧倒的に少ないし、走行可能度が良くて緑色を塗る部分が少ないし塗っても大雑把な部分が多いので考えようによっては今までのテレインよりは楽なんじゃないかと思うんだよね。(あくまで希望的観測)

5時半に起きて調査に行くはずだったんですが予想外の雨天です。週末は行楽日和でしょうと言っていたのに天気予報アテになりません。高速に乗っても現場待機になりそうだったので下道で行くことにしました。

お盆休みの調査の続きです。
まだ寒くはなってませんが、結局今年の夏は7月上旬で終わってしまいました。札幌でも8月は一度も30℃越えの真夏日がなかったのだそうです。過ごしやすくて良かったけどなんか物足りない夏でした。

え、4番の道が草刈りされている。3番で取ってもいいぐらい。たぶん地元のNPOの方々がフットパス整備してくれているのだろう。嬉しいような・・・。

このテレインは平らで湿地帯が多いのです。湿地帯はこの時期ヤブいです。ヤブくないところは本当の沼地で立入危険なところが多いです。

クマザサ、なぜか一部分だけ枯れている。その中心には何かヤバい物でも横たわっているんじゃないかと思って見に行きましたが別に何もありませんでした。よかったね。

ほっつき歩いているとシカの骸を見つけました。その先にはご立派な角と頭蓋骨がありました。景品にしようと思いますが頭蓋骨はいらないんだよなー。

重たいんだよね-。3kg以上はあるでしょう。調査のパフォーマンスがガタ落ちです。なんとか角と頭蓋骨が切り離せないものかと頭蓋骨を木に打ち付けたりして砕こうと試みますがビクともしません。そしたらいきなり腕にくくり付けているタブレットPCが暴走して「おーきゃどじゅういってんろくてんぜろ、ほにゃらら・・」と喋り出して無茶苦茶焦りました。ごめんなさい、もう手荒な真似はしませんので許してください、成仏してください・・・。
労役に出向く時間も迫ってきたので角を握って車に戻りました。

ありゃー、先月潰れてしまって修正した4番の道が元通りになってしまった。また修正し直しだよ・・・。

続いて10日(日)のおはなし

お昼で労役から解放されテレインに直行します。しかし、朝5時半起きなもんだから運転していて眠くて仕方ありません。30分だけ路肩で寝てしまいました。昨日の続きです。

湿地帯ですが靴を汚したくないので自分は横断したことありません。安全性が担保できないからあんまり通って欲しくないな。北欧の大会ならこれくらい普通に通すけどね。お立ち台シャワー(別名:ショックシャワー)とか行くと草と汗と泥の臭いが入り交じった何とも言えない臭いが漂っていたのをふと思い出しました。でも、そんな環境下でリンゴをかじってたりする向こうの人達の感覚ってよくわかんないよなー。

シカの皆様達も足が埋まって対岸に渡るのに難儀してるみたいです。

また見つけました。賞品が増えていいね。前回大会で当たった人、空港の保安検査で引っかかって機内持ち込みできず、でもLCCだから預け荷物にもできず宅急便で送ることになってしまいエラい高い賞品になったらしいと人づてに聞きました。

5時半になると林内も薄暗くなってきます。白い調査画板に書き込んで正面を向くと薄暗さと白のギャップですごく目が疲れます。「あ、頭痛3分前だ」ということで諦めて帰ることにします。正味2時間弱の調査でしたが実りある調査でした。角も拾ったしね。

展望台から苫小牧市内を望みます。右端奥に見えるのは樽前山。海の方向を見ると新千歳空港に着陸する飛行機の前照灯が等間隔に列をなしているのが見えます。頭痛薬飲んで帰ります。

なつやすみ

8月11日(金) 山の日

世間はお盆休み。労役の合間を縫って調査に来ました。道央道も交通量がかなり多いです。

今日は一度もシカを見ませんでした。彼らも祝日はしっかり休みを取るんですね(謎)

植生は相変わらず良好です。いいかげん林内の植生アピールするのも飽きてきたので写真はなしですが、湿地が多い(ほぼ通行困難もしくは危険)のと、クリアリング、道沿いといった陽が当たる場所は通行可能度が概して悪いです。
それにしてもヤブ蚊が多くて振り払ったり、スプレー掛けたりして集中力が削がれて効率があがりません。進捗芳しくないです。それでも気温が20度ちょっとくらいなのがせめてもの救い。ウィンブレ上下長袖でも大丈夫なくらい涼しい。

運命の分かれ道は迷わず右に行きます。調査者ですから・・。
その結果オリエン破産したけどね。 明日も頑張ろう。

8月12日(土)

無理。今日は本当の夏休み。 明日13日は労役のため調査には行けません。

 

8月14日(月)

雨で一日調査に入れなかったから今日はなんとしてでも進捗させないと・・。
朝から高速に乗って9時前には現着すべく気合いを入れて札幌出発。そうか、今日は平日だからETC割引適用ならないんだ(泣)

今日は雨降らないっていうから高速飛ばしてやって来たのに現地は雨。そんな話は聞いてねーよ、とぶつくさ言いながら雨足が弱まるまで約1時間車内待機。高速料金課金した意味が全くありません。

10時過ぎから雨に濡れながら入林開始しました。


ここ、4月には4番の道だったんですが、草が生えて傍目には道だと全然わかりません。うーん、修正要。調査済地域の道を大会当日の状態を意識して修正するのは結構ホネだし、10月・11月の集中調査時に他の地区もきちんと8月の現状を盛り込むことできるんだろうか? 何だか不安。


この針葉樹林帯は下生えのBハッチで取得しています。Cハッチにするべきか迷ったのですが、実際に入ってみると見た目ほど悪くなくて意外と走れるんですね。ただ、下生えの地面には倒木が横たわっているので危なくてスピードは上がらないし結構ストレスです。


同じ針葉樹林帯でもこちらはスーパーAなんだよなぁ。この違いなんでなんだろう?

こちらは広葉樹林帯。このキノコ食べられるのかな? いよいよ食べるものに困ったらキノコ採って生きながらえることにしよう。

8月15日(火)

昨日効果のない高速料金課金をしてしまったので節約して千歳で高速を降りて下道で向かいました。20分弱遅くなりますが千歳の町を過ぎると信号に引っかかることも少ないので淡々と運転して行きます。

通行可能度Aの広葉樹林と可能度Cハッチの針葉樹林との植生界。手前は4番の道。

この構図、4月15日のシカによる食害で樹木の表皮が食べられてしまった写真の4ヶ月後のものです。広葉樹林内のA植生はあまり季節変動はありませんが、陽の当たる場所の変化は激しいので大会開催前1ヶ月でどれだけ修正できるかが大会成功のキモとなる気がします。むー、悩ましい。。

今日で夏休み終了。1日雨で潰れてしまったのは痛かった。ひと区画完了させる目標だったけど無理でした。今のところ進捗率30%ぐらいじゃないのだろうか?
明日から仕事で今週末は根室、来月は稚内と国境の地で労役作業です。拿捕されたらロシアで地図作るよ。みんな大会来てねー。

 

1年前の試走

8月5日・6日の日記

5月には株式会社苫東様から大会開催の内諾をいただいてはいましたが、貧乏暇なしカネもなし。オリエン破産者であるワタクシ、全道各地で強制労働の役務に服しているため調査に来ることがなかなかできません。

季節は夏を迎え、7月8日・9日の札幌OLC大会と北大大会は7月の北海道としては記録的な猛暑となりDISQ続出のとんでもないイベントになってしまったのですが、8月に入り妙に過ごしやすい日々が続いております。でも、こういう年は9月以降も残暑が続くんだよな-。

来年の大会を7月にやるか8月にやるかは決めかねているのですが、労役から久々に解放された8月6日に現時点で完成している部分を使用して試走会を開催することにしました。


また来たの? アンタも好きねー。


二番草の採草が真っ盛りです。邪魔しないようにしましょう。


本テレイン最高地点(といっても37m)の展望台に登ってみることにします。


晴れていれば彼方に太平洋も見えるし90度右向けば新千歳空港から離陸した飛行機もよく見えるはずなんですが曇り空で何も見えませんでした。

今日はミドルディスタンスを意識してコースを組んでフラッグを設置します。

おぉー、ハラショー。очень хорошо(小凹地 北のふち)

おおー、植生はサイコーです。(浅い沢に設置) オープンは草が茂って走りにくいけど林内は真夏とは思えない走行可能度の良さ。地図は真っ白です。

札幌に戻り地図を印刷して試走会の準備は完了しました。

翌6日。今日も苫小牧は曇り空。最高予想気温は23度。そよぐ風は涼しく高原気分。
とまこまいサイコー。


コンパス持った? 呪文使えないんだから「やくそう」と「どくけしそう」も忘れずにね。

クラブ員8人(小野寺・勝本・金田・寺井・早川・松本・山崎・山田)で試走をしました。

トップでフィニッシュするのは松本君の予定なんですが、えっ、もう帰ってきたの・・・?
いや、最初に視界に現れたのは松本君でなくてシカでした。


予定通りトップでフィニッシュ。曰く、地図で見る印象より登りがキツく感じたらしい。
(21A相当 3.7km ↑ 70m 約35分)
等高線2本で表現していますが、高低差15m近い場所もありますからね。

クラブ員も納得満足のテレインで真夏開催も問題なし、お昼前には試走会を終えました。ワタクシと松本君は午後から調査続行。昼寝してた時間の方が長かったのは内緒にしておこう。 午後からは日差しが回復して暑かったです。


それじゃ、また来週お目にかかりましょう。

渉外活動

4月21日のおはなし

来年の大会開催を目指して地権者の「株式会社 苫東」様に渉外に行ってきました。

いただいた名刺の裏面

お忙しい中約1時間話を聞いていただきました。好意的に聞いていただけたと感触を抱いて札幌に戻ったのですが、果たして大会開催を許可いただけるものかお返事いただけるのが楽しみです。