調査日記最終回です
7月9日(金)大会前日
今日はミドル地区の設置&コントロール作業
お天気で暑い日でしたが晴れたのはこの日が最後でした。
大会前日にして、ここ千歳の地に各界を代表する猛者達が集いました。
田中 徹 (IOFイベントアドバイザー)
的場 洋輔(Mulka2開発者 Lap Center管理人)
櫻本 信一郎(WOC2012 日本代表)
山田 健一(清田有楽町内会2021 班長)
(敬称略)
林内設置コントロール作業を終えて、隣接工業団地内に北海道工場のある岩塚製菓直売所に行って参加賞・表彰賞品として用意してもらった北海道限定せんべいをトラック荷台にいっぱい段ボールを積み込み宿舎保管としました。これ結構しんどかった。
7月10日(土)Day1 ミドルディスタンス
写真はカメラマン齋藤早生さんのO-photoに委ねるとして、朝札幌を出て高速に乗った途端また霧雨煙る雨空です。萎えます。というより眠くて身体がしんどくてたまりません。
荷物を搬入し、9時半ミーティング、ロクな指示もマニュアルも受けてないけど、みんな出たとこ勝負で黙々と作業に邁進してくれてます。
でも、それはやっぱり無理があるというか破綻の引き金だったんだね。
参加者が集合し、あと小一時間でスタート開始というところでスタート櫻本君から電話。「地図とデフのコントロール数が合っていない。印刷ミスだ。」頭がまっ白というか、最初何言ってるんだか訳わからなかったのですが、要するに地図上では17コントロールしかないのに配布用ディスクリプションには18コントロールあって地図上にないコントロールが1個余分に印刷されているということです。泉君が異変を見つけてくれて競技不成立を直前で回避してくれたらしい。
すぐにスタートにすっ飛んでいき状況を確認しました。ミドルM21Aは順番前半に印刷をしたのですが、印刷前に最終調整したはずのコントロールが印刷された地図にはなぜか抜けており、順番後半に印刷したディスクリプションと販売用地図にはなぜか18コントロール掲載されている。ワタクシ自他共に認めるバカですけど、さすがにコース印刷した後にコースをいじって不成立にもってくようなバカはしません。詰まるところワタクシのチェックミスなんだけど、どうもOCADのバグくさい。手分けして手修正してくれる若者達にわびを入れて会場に戻り予定通りスタート開始です。理想とするわびさびの世界観から詫び入れるクズの現実・・。
思ったよりみんななかなか帰ってこなかったけど最終的にはウイニング設定通りに成績がついてホッと一安心・・するのはまだ早く、捜索隊を出してしまうトラブルを起こしてしまいました。
警察に捜索依頼の電話をする一歩手前で無事解決。準備してきた3年間、開催可否がどう転ぶかわからない緊張を強いられたこの1年数ヶ月、自らの段取りの悪さと不甲斐なさ、それを助けてくれた若者達の存在。いろいろなことが頭をよぎってしまい、人前をはばかることなく号泣してしまいました。
7月11日(日) Day2 ロングディスタンス
相変わらず霧雨の肌寒い朝。天気もワタクシの心も全く晴れることなく大会は終了しました。
M/W21Aはウイニング設定通りという感じだったけど、その他のクラスはやや長かった模様。昨日に引き続きさほどアップはないけど参加者の皆さん一様にくたびれているご様子。今日は事件もなく無事に終了し、参加者の皆さんと談笑できる時間も少しはありでよかったです。
大会は無事に終了しました。信原氏、的場氏といった外部助っ人に業務を丸投げしたり、EAの田中徹さんが適切に助言を与えてくれたり、若者が自主的に動いてくれたおかげですが、ワタクシの配慮のなさと強引さに総スカン喰ってしまった感もあり・・。終わってホッとはしたけど、決して充実感には浸れずモヤモヤ感が拭えなくてこの日記を更新なかなかできなかったです。本当にクラブ員のみんなごめんなさい。
他のクラブもそうだとは思うけど、コロナ渦でなかなかクラブ員が集うことは難しい。自分としては札幌OLCが今後も存続していくために大会開催をきっかけに何とか一同に会する機会を作りたかった。マイナースポーツゆえ、大会のノウハウが途切れ人心もバラバラになってしまうと、あっという間にクラブは衰退する。現会長の原田氏が長年守ってきたから今に至っているけど平成5年くらいから20年くらいまでの15年間、札幌OLCを名乗る活動は原田氏ひとりだけで長らく休眠状態となっていた。
最初はパークOマップを一生懸命作成し、ぽつぽつと若者が入会してきたタイミングで舵を大きく切って公認2日間大会を開催し、高丘、苫東、千歳と今回でロングディスタンス競技に耐えうるテレイン開発を進めてこれで3箇所目。
北海道(札幌)という土地柄もあって若手会員の多くは5年以内に異動・卒業・転勤でクラブを去って行く。そしてまた同じ理由でクラブの門を叩いてくれる若者もいる。今回2名の若手クラブ員が転勤等で去ることになったが、一緒に今回運営した絆は消えることなく、きっと次回大会は参加者として遊びに来てくれることを期待している。
ワタクシは転勤で去る予定はないけど、こんなことばっかりやってるといつ夜逃げする羽目になるかもわからないし、いい加減愛想尽かされてクラブから追い出される日が来るのかも知れない。その時はそれで仕方ないだろうが、あともう1枚地図を完成させればインカレ同様4箇所の地域を使い回して毎年大会開催が可能だろう。そうなれば自分がいなくなっても向こう10年は安泰でこれからも札幌OLCが永続してくれることを願ってやまない。
身銭きって、休日を地図調査に充てて、足で稼いで創り上げた作品である「O-Map」は自分にとってライフワークであり最高の自己満足。その著作をベースにクラブ員が集って大会開催して全国から愛好家が集って満足してもらえるのなら自分にとっても最高の自己満足。今回、若者のみなさんにはババをかけてしまったけど、機嫌を直してもらってまた試走会やって一緒に大会運営をしていきたいな。そうすればきっと札幌OLCは若手を中心に今後も続いていってくれるはず。
最後に今回の大会地図である「千歳分水嶺」「厚平内林道」の作成過程をスライドショーにしてみました。やっつけ仕事なのでBGMが最後ぶつ切りになったりしてるのはご愛敬。
https://spk.gob.jp/26th/spk26th.mp4
Special Thanks(敬称略 順不同)
北海道森林管理局石狩森林管理署
千歳市環境整備事業協同組合
北海道オリエンテーリング協会
北海道大学オリエンテーリング部
泉沢向陽台コミュニティセンター
株式会社アールビーズ
長谷部 信一 氏
坂井 和憲 氏
的場 洋輔 氏
信原 靖 氏
笹田 京 氏
齋藤 早生 氏
田中 徹 氏
堀井学事務所
札幌オリエンテーリングクラブ
朝妻 清宗(スタート)
泉 修平(スタート)
伊東 瑠実子(受付)
小野寺 はるみ(受付)
春日 直也(救護 第2スタート)
勝本 幸治(バス輸送)
久保田 皓貴(救護)
櫻本 信一郎(スタート 競技責任)
塩平 真士(バス輸送 フィニッシュ)
白旗 洸太(スタート web広報)
菅野 柊斗(スタート)
菅野 美輝(受付)
田中 基成(スタート)
戸田 聖人(フィニッシュ)
早川 清(受付)
原田 憲夫(スタート 実行委員長)
山崎 弘文(医療救護)
山田 健一(地図作成 運営責任)