新しい調査のスタイル?

雨が降らなければ週末調査に通っているんですけどね、今ひとつ進捗がパッとしません。21日にミドル範囲の試走会を予定してますが進捗率60%ぐらい。最上位クラスはとぐろ巻いたようなコースで勘弁してもらうことになっちゃうね。

休日は朝寝坊しちゃうし何より肝心なことは家でトイレを済ませて身軽になってから調査に入ることが大事。山の中で産気づくことは避けたい。フキの葉もなく枯れ葉を使うと痛いしね。そうすると下道で行くと現着がお昼になってしまうのですよ。陽も短くなって16時には撤収しなければならないので最低でも3時間の調査時間を確保するために無い知恵を絞りましたよ。

「新しい旅のスタイル」という北海道の観光事業支援策が11月15日まで展開されてるんですね。(編注:12月5日まで延長になった)要は1泊朝食付きシングルに泊まると大体3千円の補助があって個人負担が緩和されるんですね。フィールドワーク3時間、下道なら往復3時間。高速を使えば片道1時間弱で着くけど休日割引で970円(割引無し1,390円)。ガソリン価格も高騰していて現在は1行程1,300円でカウント。といっても運営責任者のワタクシは大会終わらないと立替金精算されないし、今年の大会も赤字出してしまってるので高速使わず下道で往復してますが、かったるいし帰り眠たいんですよ。

そこで金曜の夜仕事が終わってから苫小牧に2泊することにしました。3千円の補助があって朝食付き1泊4千円、駐車場代込み2泊で8,600円。週末の天気予報では13日土曜日は晴、14日はちょっと雨くさいけど午前中は大丈夫そうなことを確認し宿泊予約を入れました。もっと安いところあるけど一生懸命頑張っている自分にご褒美だね。(自腹だけど)

仕事が終わって21時半過ぎに着替えと調査道具を詰めて札幌を出発しました。新千歳空港の横を過ぎて苫小牧市に入ると街路灯もなくなって国道も真っ暗です。ん?、どっかで経験したようなシチュエーションです。あ、25回大会のこれか。いえいえとんでもない、今回泊まるのは苫小牧随一のしてーほてるですよ。

ワタクシもやるときはやるんですよ(意味不明)
23時過ぎにチェックインして明日の実りある調査に備えて就寝しました。

11月13日(土)
爽やかな目覚めでございます。10階のお部屋から眺める太平洋、うっすら雪化粧した樽前山。夏シーズンの4分の1のお値段でセレブ気分よ。

では顔を洗って朝食をいただきに行きましょうかね。

16階のレストランから眺める港町は素敵ですね。でも、お食事は過大な期待ほどでも・・・。1年前にGoToを駆使して泊まったWホテルの朝食の方がよかったかな。というわけで食事の写真はなし。余裕しゃくしゃく部屋で用を済ませて10時過ぎに出発しました。

商業施設が集中する明野南通渋滞するんだよね。何で臨海北通に行かなかったのだろう。JRの苫小牧貨物駅があるからしばらく行かないと室蘭線を渡れないんだよね。そうこう渋滞に閉口していると何だかお腹の調子が微妙になってきました。ウソでしょ。山で設置は避けたいしそこまで持たない感じ。結局来年の大会会場候補の某施設に駆け込むことになりました。現着調査開始は11:30。いつもの土曜日とあまり変わらない時間なのは何かがおかしい・・。

調査は日が暮れる4時までびっちり頑張りましたよ。要領悪いからさほど面積は稼げてないけど。

ホテルに戻る前に中央図書館に寄りました。今後地域住民に渉外活動するにあたって住宅地図でお宅の名前を調べたり、テレインのアイヌ語由来の地名や開拓の歴史が知りたかったのです。詳細は場所がバレるので書けないけど、この地も檞ヶ原同様に工業団地開発により離農した開拓住民の歴史があるのです。入林調査していると半世紀前に離農した農家の痕跡が至る所に残されています。主に割れた一升瓶や朽ち果てた農家の土台、農機具ですね。19時の閉館間際までいろんな歴史資料を読みあさりました。こう見えても実はワタクシ文学青年なのですよ。フランス文学がバックボーンでして、この高尚な日記は愛読しているフランス書院文庫の影響を強く受けているのです。

テレインの大ヒントです。ここ、昔鉄道が通ってたんだね。言われてみれば確かにこれ線路の路盤だわ。ここ昭和末期に廃止された国鉄富内腺の別線で戦前まで汽車が走ってたんだね。

久々に「味の五十番」でラーメンを食べてホテルに戻ろう。行ってみたら19時で閉店・・、ハマった。これは目に付いたところですぐに食事を済ませないとドツボにハマるやつですね。贅沢言わず近くの「ニングル」というラーメン屋さんで食事を済ませてホテルに戻りましたよ。

風呂に入って図書館で調べた資料を再確認。その後作図に勤しんでタブレットPCの充電、OCADファイルのコピーと明日の調査準備をして就寝しました。明日雨降らなければいいな。

11月14日(日)
目が覚めました。窓の外は雨降ってなさそう大丈夫。で、今何時?スマホの時計を見ました。「くじにじゅうにふーん!!」 気を失いかけました。朝食は9時半クローズ。寝ツボってしまった・・・。

食べることに欠いても出すものは出したい。宿泊のモトを取るために必死です。10時過ぎにチェックアウトして昼食兼の朝食を食べようと開店時間の10時半にあわせて「三浦や」に行くも今日は11時半開店に変更の張り紙・・。「海の駅ぷらっとみなと」に行くも混んでるしおまけにお高い。結局昨日行きそびれた「味の五十番」に行くことにしました。2食続けてラーメンです。

爪楊枝で歯をシーシー言わせながら店を出ると雨が降ってきました。ため息しか出ません。ラーメン食って帰るだけの1日か・・と沼ノ端まで来ました。ん、少し雨の勢いが弱まっている。沼ノ端から北に向かうと札幌にご帰還、東に向かうとテレイン。運命の分かれ道は無駄足覚悟でテレインに向かうことにしました。

苫小牧は東西に長いので東端まで雨雲が届いてなく12時すぎから入林することにします。普段の日曜日と何も変わりません。2時間ほど調査を進めましたがやはり途中から雨が降ってきて調査画板が濡れて萎えてしまって帰ることにしました。来週試走だけど調査しきれなかった。

結論:クズには新しい調査スタイルは向かない。来週からは真面目に自宅から通うことにします。